〝婚活〟という言葉を聞くようになってどのくらい経つのだろう。婚活パーティーとか、婚活アプリとか記事とかネットで見るたびに単純に不思議に思う。
私は25歳から付き合っていた彼と20代後半で別れた。彼は海外で出会った外国人だった。彼の両親にも友達にもすごく良くして貰って、私の家族も紹介して、だけど結婚となると国際問題とか色々あって、2人で沢山泣いて結局結婚はできないという結論に至った。大好きな人だったから苦しくて辛くて、別れたばかりの時は毎日泣いていた。
彼と別れた時私は30歳目前で、今で言う婚活失敗組だったかもしれない。だけど、私は「結婚したい」というよりも「好きな人とずっと一緒にいたい」という気持ちでいたから、(あんなに好きだった人と結婚できないのなら、私は結婚なんてしなくて良い)と思っていた。周りは結婚して子供がいたりしたけど、焦りとかも全然なかった。
彼と別れて2ヵ月ほど経って、友人の男の子からその子がやっているスポーツの試合を観に来ないかと誘われた。その試合の打ち上げで出会ったのが今の旦那。私の一目惚れだった。
友人にお願いして食事をセッティングして貰って、あれよあれよと言う間に付き合って結婚。本当に縁があれば、努力しなくてもどんどん上手く進むんだと実感した。(前の彼の時はどんなに頑張ってもダメだった)
旦那はすごく優しくて安心感をくれる人。どんな時も私の味方でいてくれる人。今は旦那以上の人はいないしもう出会えないと思っている。彼は私が言うのも何だけど本当に素晴らしい人で、どうやったらこんなに良い人ができるのかお母さんに聞きたいくらいだ。彼の両親も本当に良い方たちで、結婚して悪かった事なんて今の所一つもない。
なぜ急にこんな事を言っているかというと、ドラマ〝知らなくていいこと〟を観て久しぶりに胸がぐっとなったからです。ケイトの元カレが最高すぎて、ケイトは彼からのプロポーズを断って別の男性に乗り換えた事を後悔します。(理由はネタバレになるので控えます)新彼に振られたケイトが元カレになぜ昔プロポーズしたのかを聞くと、「手放したくなかったから」と。もうここでぶわーっと涙が出ました。元カレ最高過ぎでしょ。なぜこんなに良い男を見抜けなかったのかケイト。
実は先日私もふと旦那になぜ私と結婚したのか聞いたら、全く同じ事を言われました。「手放したくなかったから」と。よく「俺なんかじゃなくてもっと良い人がいるよ」と身を引く人がいますが、あれは嘘です。男性は「愛している人は自分の手で幸せにしたいと思う」ものですから。
結局結婚の根本ってこれだよな〜と思います。好きで一緒にいたくて幸せにしたいと思う。これが本来の結婚なんじゃないかなと思います。婚活だと、結婚したいから結婚できる人を探す。本来の結婚とは違うし、ものすごく本末転倒なんではないかと思います。
別に好きな人がいないなら結婚しなくても良くない？なんで好きでもない人と一緒に生活するの？直感やフィーリングで惹かれる人と結婚する方が絶対幸せだと思うのだけど、違うのかな？
私はたまたま出会えてラッキーだったのかもしれない。好きになった人も私を好きになってくれて大切にしてくれる。だけど、もしあのまま好きな人ができなかったら結婚なんてしなかったと思う。出逢えたら50歳だろうが80歳だろうが結婚したらいいじゃないと思う。子供が欲しいから結婚するという人がいますが、好きでもない人との子供、欲しいか？！好きでもない人と生活するなんて、好きでもない人にご飯作るなんて拷問か苦行みたいなものですよ、私にとっては。
